おばあちゃん世代の会話で良く聞かれるのが、「私たちの時代は日光浴っていって、オムツ一枚にして縁側に赤ちゃんを出してたわよね」、「日光に当たると健康になるって言われてたわよね」という意見です。遠回しに、「今の子は紫外線があるからって言って、外で遊ばないし、日焼け止めクリームやUVパーカーなんかを着せて、親が過剰になりすぎてるのよね」ということを言いたいのでしょう。しかし、今は昔とは条件が違います。環境破壊によりオゾン層が破壊され、昔は地上に届かなかった紫外線が届いてしまっているのです。紫外線による被害は日焼けだけではありません。DNAを傷つけて皮膚癌や免疫低下、白内障を引き起こします。それに、日焼けだって立派なやけどです。皮膚が損傷し、細胞が傷つくことを繰り返すと、皮膚の老化も進みシミやしわ、たるみの原因にもなります。昔は日光浴をしたらビタミンDが作られると言われていましたが、今は食物も豊富な時代。いくらでも食品からビタミンDは補えます。だからといって、日光を浴びるなといっているわけではありません。昼間に外で活動し、日光を浴びることは生活のリズム付けに大切です。ですから、紫外線対策をしっかりして外に出ることが大切なのです。大事な孫を守るため、外に出る時は、つばのある帽子をかぶり、日焼け止めクリームを塗る最低限の対策は行いましょう。
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